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「ゼロ次予防」?

 日本の総人口は減少を続けており、特に我々に関係する医療や介護の担い手を考えるうえで、

生産年齢人口は、2025年には2015年に比べおよそ15%の減少、2040年ではおよそ25%の減少が予想されているとしています。(三菱UFGリサーチ&コンサルティング)

 

 このような状況を考えた場合、やはりその人らしい人生を生き抜く「自立(自律)支援」「尊厳の保持」のために、「予防」や「リハビリテーション」の重要性を改めて認識しているところです。

 

 先日、堀田慶応義塾大学大学院教授の講演を聞く機会がありました。

ケアをとりまくいくつかの変化として

・人口構成変化(高齢化・少子化)

・疾患構造の変化(複数疾病・継続発症など)

・健康概念の変化

・支援観の変化(医療モデルから生活モデルへ)

などがあるそうです。

 

現在の「予防」は 一次予防(元気) 二次予防(虚弱) 三次予防(重度) というかたちで整理されているが、これからはもう一つの予防「地域でつながる」という、社会や地域の環境改善を「ゼロ次予防」として位置づけ、その取組が必要であると述べられました。つまり住民一人ひとりが地域でつながる姿は「虚弱化」と「重度化」を遅らせる前提の取組であり介護予防推進に不可欠であるとのことです。

 

 このお話を聞いて「地域共生社会」の実現という観点から、もちろん高齢者の方みならず、障がい者の方などすべての人が自らの意思に基づき、自立した質の高い生活を支援することこそ大切だと感じました。

 

 

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