☘️日野原重明著 「生き方上手」
〜健康とは、からだだけではなく、心が穏やかであることです〜
コロナ感染急拡大が懸念されていますが、前向きになればと〝日野原重明先生の原点・いのちのメッセージ〟ともいえるその思いを今後何回かに分けてお伝えできればと思います。
この本が出版されたのは2001年、先生が90歳の時ですが、以下に紹介するのは100歳を超えて新訂版の際に新たに書き下ろしされたものです。
当時の先生は病院での回診や会議、取材、講演、会合で日本各地や世界を飛び回る忙しさでありながら、こんなことも述べられています。
「具体的に何をするかと言えば、つねに新しい人や本、ことば、絵、音楽などに出会うことです。新しく経験することをためらったり、もう齢だと億劫がったりせず、ただ素直に受け入れて行動する、思えば、私は若い時分からずっとそうしてきました。いつもいつも、新しいことへの興味は尽きませんでした。若いころと齢をとってからとでちがう点と言えば、その〝新しいこと〟が、誰かのためになるように意識してきたことでしょうか。(中略)
100歳を超えたいまでもその思いは変わりません。むしろできるだけ多くの人のために時間を使うようにここまで生かされてきたのだと思います」と。
コロナ禍でなかなか人には会うことができませんが、本当に「多くの人のために」という素晴らしい考え方だと思います。